4.受信機の無線LAN接続(電文受信ソフト作成編)

担当:小田原

前回は付属のモニターソフトを利用してデータを受信していました。今回はより高度な利用法として、みはるぞうから送信される電文を、直接受信するソフトをLinux上で作成したいと思います。

1.はじめに

まず、今回作成したのは、1対1接続を前提としたものです。1.受信機の無線LAN接続ではTeraTermを利用した電文受信を行いました。これをLinuxと自作プログラムで置き換えます。このプログラムを利用すれば弊社CATシリーズでも同様の動作が可能となります。

まず、ネットワークにつながったPCと1.受信機の無線LAN接続と同じように設定したEZL-80Cを用意してください。

2.電文受信ソフトの作成

では、EZL-80C側をサーバ、Linux側をクライアントとして動作させてみます。次のようなプログラムを作成しました(ほとんど参考文献そのままですが)

while(1)で永久に受信し続けます。Ctrl+cで終了してください。本来はwhileの後ろのようにソケットをクローズしなければなりませんが…。 IPアドレスは自分の環境(のEZL-80C)に合わせて変更してくださいね。

3.おまけ

おまけとしてEZL-80C側をクライアント、Linux側をサーバとして動作させる場合のソースを添付します。

この場合はEZL-80Cをクライアントモード(CODモード)で動作させる必要があります。詳しくはEZL-80Cのマニュアルをご覧ください。

この方式で動作させた場合、TCP/IPを利用した複数台運用が比較的簡単に実現できると考えられます(前に実験した複数台運用はUDPでした)ただ、何らかの理由によって無線LANが切断された場合、自動で復旧するすべを持たないため、そのあたりの対処が必要となります。

4.参考文献

  • 雪田修一. UNIX ネットワークプログラミング入門. 技術評論社(2003)